セーラビリティ津 設立趣意書

セーラビリティの活動は、身体障害者のためのセーリング支援活動としてオーストラリアで始まりました。そこでは、sailingとabilityが一緒になってできたこの言葉のように、障害のある人のためだけのセーリングだけでなく、障害、年齢、能力に関係なく、誰もが自由なセーリングを楽しむ活動として世界各国に広がっています。

日本においては、1999年に4隻のアクセスデインギーがオーストラリアから大阪市に寄贈されたのを契機に、ボランテア団体であるセーラビリティ大阪が維持、運営を行い活発な活動が続いています。今では大阪、伊勢、岡山、江ノ島をはじめとして全国的な広がりとなり、年齢や障害のハンデイーを超えて多くの新しいセーラーが育つまでになりました。

津市は昭和50年三重国体が開かれたことを契機に海洋スポーツの普及を目的に伊勢湾海洋スポーツセンターが整備され、ヨット、モータークルーザー等の基地として発展して来ました。そこで私たちは、青少年、高齢者、障害のある人を問わず、すべての人々が伊勢湾海洋スポーツセンターを拠点に海洋スポーツの楽しさを体験し、自立心を養い、合わせて伊勢湾の素晴らしさを再認識してもらうために設立の準備を進めてきました。

この度、伊勢湾海洋スポーツセンターをはじめ多くの方々の協力により、「セーラビリティ津」を発足させる運びとなりました。今後は活動を通じてより多くの方々に関心と理解を深めていただき、バリアフリーアクテビティを増やすことにより人の輪を広げ、地域活性化にも貢献できるものと確信し活動を広げていきたいと考えておりますので、よろしくご支援をお願いいたします。

2005年11月27日  セーラビリティ津

代表 坂本京子